最近ではピースの又吉さんが本を出版し、大ベストセラーになったことも記憶にあたらしいと思いますが、いうなれば彼もお笑い芸人をやりながら作家をするというある意味副業でした。※あそこまで売れたら本業の収益を超えてそうですね。
ピースの又吉さんも昔からの本好きで常に本を読んでいたという話も聞いたことがあるので、本を読んでいるうちにいつか本を書きたい、出版したいと考えるのもおかしい話ではありません。
今サラリーマンとして企業で働いている皆様の中にも「昔は執筆家、作家になるんだ!」と夢を持っていた方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
昔であれば出版社に売り込んで、ようやく出版されるような方法か莫大な費用をかけて自費出版をする方法くらいでしか一般の人々に自分の本読んでもらう方法はなくサラリーマンや一般の人にとっては非常にハードルが高かったです。
昨今ではインターネットサービスが発達して、無料で本や絵、漫画をアップして読んでもらうこともできるようになり、個人の作家、クリエイターの数が非常に増えていますね。きっとその多くのクリエイターの中にも平日は普通のサラリーマンをされている方もたくさんいらっしゃるかと思います。
今回はそんな中でも、電子書籍への出版副業として、元の資金も出版社への売り込みも不要なKindleマーケットに出版するKDP(Kindle Direct Publishing)について説明します。
話はそれますが、Amazonって3文字に略すの好きですね。。。FBAなど
KDPとは
Kindle Direct Publishing(キンドル・ダイレクト・パブリッシング)とは、AmazonのKindleストアで本を出版し、販売するためのサービス。略してKDPという。セルフ・パブリッシングの代名詞的なサービスでもあり、Amazonにアカウントを持っているユーザーであれば誰でも利用することが可能。KDPで出版した電子書籍はKindle端末だけでなく、無償のKindleビューアーで読むことができる。
2012年10月、Kindleストアの日本国内サービス開始と合わせてKDPがスタート。個人が手軽に一般書籍と並んで電子書籍の自費出版をすることが可能となった。
まもなく、藤井大洋氏が「Gene Mapper -core-」をKindleストアで出版して作家デビュー。7000部を売り上げ、Amazon.co.jpの「2012年Kindle本・年間ランキング小説・文芸部門」で1位を獲得して話題となった。電子書籍の作り方やKDPでの出版体験なども注目され、「セルフ・パブリッシングの電子書籍が売れる」という認知が広まった。KDPでの出版の仕組みは非常に簡単である。KDPにコンテンツを登録することで、Kindleストア内で本を配信・販売できる。EPUB、Word、HTML、Mobiなどの形式で作成されたコンテンツをアップロード可能。「KindleGen」、「Kindle Comic Creator」といった電子書籍制作ツールも用意されている。KDPの利用は無料。コンテンツ登録(出版)時に売上に対する販売ロイヤリティを選択することで、売上の35%か70%を収入として得ることが出来る。
日本電子出版協会(JEPA)HPより抜粋
つまり簡単に言うと無料で電子書籍をAmazonの提供するKindle上で出版することができ、なおかつ売上のロイヤリティを受け取ることができるサービスです。それをサラリーマンとして働きながらの副業にしちゃいましょうよっていう今回の話です。ざっくりですが
出版元は自分自身になるので、価格も自由に設定が可能。本ではいわゆる印税ですが、上記のロイヤリティを収入としてもらうことができます。
サラリーマン副業でのロイヤリティについて
先程ロイヤリティが35%と70%を選べると書きましたがその違いは
- 出版エリアの違い:70%の方は地域が限定されます。日本は含まれます。
- 他のマーケットで出版するか否か:Amazonでのみ出版する場合は70%を選べます。
- 最低価格の違い:35%では99円から出版できますが、70%では250円〜となります。
厳密にいうと70%のときは配信コスト(通信料当たりの費用)が差し引かれたりなどの条件はありますが、大まか3種です。価格は自由に設定できるものの、高くしても売れなかったら意味は無いので、適正な価格で、なおかつ他のマーケットにも出版するか否かで判断するべきだと思います。
サラリーマンが副業でKindle出版をする手順
本当は結構な細かい手順がありますが、この記事はサラリーマンにとっての副業の紹介となりますので、詳細は省略させていただきます。KDPのサイトをご覧いただくか、詳しい出版方法についてのブログがありますので、やる気になったら調べてみてください。すみません!
1.本を以下のファイルで書きます。
出版するには当たり前ですが、中身というか文章が必ず必要になってきます。Amazonでは様々なファイル形式のアップロードを受け付けているそうですが、こちらの形式を使用すると、変換結果を Kindle 端末や Kindle アプリで開いたときに一貫性のある表示を維持することができるそうです。
よく見ると知らない拡張子も多いですが、Wordなどサラリーマンの方にとって馴染みのある拡張子も多いので、まずはそちらで書き進めていただくのがいいのではないでしょうか。
- Word (DOC/DOCX)
- HTML
- Mobi
- ePub
2.KDPにログイン
文章や表紙が作れたらKDPのサイトにログインします。ログイン画面とその後のページはこんな感じです。
3.実際に書籍の情報の入力やアップロードを完了させる。
本の情報を記入していきます。結構長いですが、たしかによくみる本は大体こういうのは書いてありますので、まぁ必須でしょう。検索キーワードなども設定することができるのでここはよく考えて書籍との親和性やユーザーが検索しそうなキーワードを設定しましょう。サラリーマンに向けたビジネスノウハウの本であれば、どんなサラリーマンの困りごとを解決できるのか、また困っている人はどんな検索キーワードで検索をするのかなど考えてみてください。
上の画像の中に原稿のアップロードをすることができるリンクもありますので、そこからリンクでアップロードをし、価格や本の権利情報の確認などを完了し、終了です。
なお、この本もアップロードをする際に思っていた見え方と異なっているなど、結構つまづきポイントがあるようなので、この記事をご覧になって出版したくなったらまずはいろいろと検索しながら準備していただくことをおすすめします。
サラリーマンが副業としてKindle出版して儲けられるのか?
正直に申し上げて、そこそこヒットしない限りは副業として金銭的な満足感は少ないかもしれません。それどころか殆ど無いかもしれません。また、もし本気でやるのであればただ出版して、満足するのではなく、SNSで告知し続けたり、友人知人に紹介するなどの手間暇は必要です。
一方で、金銭的な満足感は低かったとしても、自分の夢である作家として出版をどんな形であろうと実現しかもその本を100円でも1,000円でも購入してもらえれば非常に大きな満足感を得ることができるでしょう。
副業は収入を増やすことも非常に大事な要素ではありますが、僕たちが副業を推奨するのはその仕事によって新たな世界に触れたり、普段とは異なる人と出会えたり、充実感を持って日々暮らせることだと思っています。
だからこそサラリーマンの方が副業として趣味で稼ぐ世界は素晴らしいと思います。今の業種職種に100%愛着を持っている方も多いかと思いますが、そうではないサラリーマンの方も多いと思います。なので、まずは趣味の一環として副業を進めることで本当のワーク・ライフ・バランスが実現できるのかと思います。
もし、昔からの夢をどこかで持ち続けているのであれば、趣味としてKindle副業を始めてみてはいかがでしょうか。