この頃ちょくちょくと話題になっていた所得税の配偶者控除についての見直しについて2016年11月24日、「103万円」から「105万円」に引き上げられる方針で固まったというニュースがでていましたね。
<配偶者控除>201万円まで減税…段階的に縮小:yahoo!ニュース
こちらについてのじゃあ税の制度どうなるの?とか俺の生活についてはどうなるの?ということについては専門家の意見の方が参考になるかと思うので、参考になりそうな記事を貼っておきますね。是非御覧ください。
扶養控除廃止で激変!パート主婦<2017年配偶者控除廃止?>
配偶者控除(扶養控除)の廃止と夫婦控除の新設に関するポイントのまとめ
要するに103万円の壁が150万円に引き上げられるよー女性が働きやすくなるよーでも、条件によっては106万円の社会保険の壁もあるから気をつけてねっていうお話です。多分。この記事ではじゃあこの制度によってサラリーマンの副業などにどのような影響が出るのか考察します。この記事ではこの税制の良し悪しや日本経済についてはあまり触れません。
目次
扶養控除が103万→150万になることで働くパートは増えるか?
単純に考えると増えると思います。大企業のパートで働く妻は106万の壁がありますので、難しいところですが、今まで103万の壁を超えないよう超えないよう月々や毎年のパート時間を調整していた人もたくさんいらっしゃったと思います。難しいことを考えずに計算すると
103万/時給1,000円だと月20日ずつはたらくとすると1日当たり4時間半が働くのが限度
150万になったときに同じく計算すると約6時間半働けるようになります。
やったー!嫁の収入も増えて嬉しいぞ!と安直に考えるのは危険です。
扶養控除変更で優良パートで働ける人は減っていく?
逆に今回の件を経営者や店長視点から考えると一人当たりのパートさんが働ける時間が増えると、必要以上に人を雇う必要がなくなってきます。よく考えてみると当たり前ですね。パート・アルバイトの求人倍率は1.72倍(anレポートより)なので、働き口はなくなることはないでしょう。ただ、問題はパートさんたちがそこで働いてくれるのか、という問題です。いままでゆったりできたパートなのに、シフトに入れなくなってやめようと思ったら、他は工場での立ち仕事や特殊なスキルが必要、体力的にも非常にしんどい、、、そこで主婦は何を考えるのか。
扶養控除変更で主婦たちはサラリーマン副業のライバルになる
もっと稼いでも控除を受けれる!でも、いままでと同じパート先で働けない、ほかは力仕事やしんどいところが多い、、、目をつけるのはサラリーマンの副業と同じだと私は考えています。主婦で今はパートの方も昔は社会人としてバリバリと働いていた経験も多い方やそうでなくでも普通に正社員として働くスキルをお持ちの方も大勢います。そういった方は自分のスキルや経験、趣味を活かして、ブログを始めるかもしれないですし、クラウドソーシングサービスでライターやデザイナー、イラストレーターなどを初めて103万から150万までの増収を目指したり、パートをやめて在宅勤務にシフトしてくる可能性はあります。副業市場もいわゆる有名なものは飽和状態になっていく中、ライバルが増えます。
扶養控除変更で新たなサラリーマン副業マーケットが生まれる。
103万から150万への収入をアップを目指す人が増える副産物として新しいサービスの需要や、既存サービスの需要の拡大が考えられます。
- 働く時間を増やすけど、子供の送り迎えに行きづらくなる人
- 働く時間を増やすけど、家事に手が回らなくなる
- 昔の仕事(イラストレーターやデザイナー)のスキルを活かしたいけどそのスキルなんか結構忘れちゃっているから取り戻したい・・・
- 今までパートだったけどクラウドワーカーになりたい。でも、いきなりやって大丈夫かな。ちょっと怖い
- 新しい道具が必要かも
- 副業したいけど何をしたらいいんだろう
パッと想像しただけでいろいろなニーズは出てきそうですね。肝心なのは今までのサービスと同じでも既にパート・アルバイトで働いていて、そこからまた働き方が変化する方に向けてのサービスとなるので、広報の仕方やちょっとしたサービスの強みも変えていくことでなにか面白いこともできるのかなぁと思います。
最後に:副業
やはり副業をやったりしているとこういった一つのニュースに「あー嫁もっと働けるじゃんラッキー」と思うか、「社会がこうなって、こういうサービスの需要が生まれそう」といったアンテナ感度や考える視点も変わってくるんだと思います。これも副業のメリットですね。
サラリーマンの副業を奥さんの収入扱いにする人、多いんだろうなぁ・・・副業収入が+40万弱増やせるんですもんね。