今でもよくCMで取り上げられている成功報酬型ダイエットのライザップ。(今でもという書き方をしたのは流行りだしてからだいぶ時間が経ってからこの記事を書いているからということもあります。)すごい画期的!という声もあがっていましたが、紐解いてみると既存のビジネスモデルや仕組みを活かしたものだと思っています。
ライザップのポイントは芸能人のダイエットの前後を大々的に行うPR方法ではなく、
- コーチング
- 成功報酬型
- 定量化できるゴール
の上手くかけ合わせが効いているのだと私は考えております。ひとつずつ紐解いてみると、
コーチングビジネスは昔から存在していた
コーチングビジネスとは難しい言葉の定義を置いておいて、一言でいうと勉強を教える(授業する)のではなく、「勉強のやり方を教える」という例えがわかりやすいと思います。
つまり基本的には生徒や主体者に自走させるモデルということです。この1つのポイントとして、運営側の生産性は非常に高まることと、責任の所在を明確にしやすいことです。責任の所在については成功報酬型の方で詳しくお話します。生産性が高まるというのは生徒を自走させることになりますので、生徒一人あたりに割く時間は通常の家庭教師や規模に比べると格段に短くなります。※もちろん大規模教室や映像授業は別。
生徒1人に対して、数学のⅢCを教えるとなると数十時間もつきっきりで教えることになりますが、読むべき参考書と解くべき問題、学習のポイントと、スケジュールの策定、そしてモニタリング業務とアドバイスになるので、短時間化されます。
成功報酬型のポイント
成功報酬型は消費者にとっては痩せなかったら返ってくるから安心!という効果があると思いますが、これはコーチングと掛け合わせることで、一気に業者側が有利になります。コーチングは自走の補助という話をしましたが、言い換えるとやり方は教えるけど、やりきれるかはアナタ次第。ちゃんとやり方を教えたのにその通りにやれなくて痩せれなかったらあなたの自己責任です。が通じることです。
こちらも教育業界に置き換えると、絶対に東大合格させます!受からなかったら100万返金!で毎日朝から晩までつきっきり授業をし、予習復習も教師が介在していた場合教師の責任が非常に大きくなります。一方で勉強のやり方を教えた場合、それを守らなかったら「それじゃあ受からないですよ。私の言った通りではないですもん」と言えるわけです。
おそらくですが、ライザップの返金条件もそこら辺が上手く組み込まれていると思います。
定量のゴールで成功/不成功を明確に判断できる
ダイエットは基本的には「痩せる」ことがゴールですが、痩せるとは体重の減量やウエストが減るなどの数値目標が置けます。これも地味に事業を進めやすくするポイントです。
ライザップ式モデルをどう横展開・応用するか
今まで簡単にライザップの成功モデルを自分なりに考えてみました。それは違う!ライザップのポイントはこういうところもある!ポイントはたくさんあると思います。が、私は企業分析や事業分析のプロではないですので、そこはごめんなさい。私が分析をした理由はライザップのモデルを上手く他の業界に活用できないか。という観点で見ています。上記のポイントを虎まえた時に見えてくる業界と仕組みがだいぶ見えてくることになります。
実はこういったコーチング×成功報酬型×定量的ゴールはライザップ自身や他社も行っております。
- ライザップゴルフ(ゴルフのスコアにコミット)
- ライザップイングリッシュ(TOEICなどの点数にコミット)
- 授業をしない武田塾(成功報酬ではありませんが、受験のコーチングです)
じゃあ他にも応用できるんじゃないか、と思うわけです。事業化出来るジャンルとしては
- 上手くなりたい・上達したい成長したいと一定数誰かが思っている分野
- ゴールが定量化出来るもの
の2点を抑えることができると思います。
- スポーツ(記録系)
- 勉強
- ダイエット
- ナンパ・恋愛
- PCスキル
- 語学
- 料理
- 音楽
- 知識
- ビジネス
- 健康系
と、ほとんど全ての分野で行うことが出来ると思います。また、もし定量的なゴールを設定するのが難しいのであれば「定量的なゴールを作ってしまう」ことですいわゆる資格のユーキャンなども独自で検定を作り、それに受かる受からないのゴールを設定することをしています。
しかし、これを実現するのにはその業界に対する知識を持っていたり、勉強をしないといけません。それは私たちが今持っていないものです。もし特定分野について知識やご経験が豊富な方で、自分もビジネスをやってみたい!ライザップ×○○を展開してみたいという方がいらっしゃれば是非お気軽にご連絡ください!